大山祇神社

この鴻之舞地区には、大山祇(おおやまづみ)神社が奉られていました。
この神社の総本山は、瀬戸内海の大三島に位置する神社で、所在地は愛媛県今治市大三島町宮浦です。大山積神を祭神として、全国の山祇神社、三島神社の総本社です。国宝8件、国の重要文化財75件(2005年現在)を有し、天然記念物「大山祇神社のクスノキ群」もあります。 皇室からも厚く信奉されており、境内には昭和天皇の研究を展示した海事博物館が併設されています。そのような全国各地にもゆかりある神様でありました。

 鴻之舞鉱山においては、鉱山(ヤマ)の神様として鎮座され、住友の会社により管理運営や祭事が丁重になされていました。住友の買収・開発と共に鎮座されてきたと云われ、閉山後は、心を込めて感謝して会社によって、総本山へとお還しになられています。
※現在でも、境内には、朽ちた神社及び顕彰碑などが確認することができますが、一般の方の立ち入りは禁止されています。

 過ごされた方たちにとっては、大晦日夜からの初詣へ向かう雪道をキュッキュッと家族と歩く様子や、お盆(8月)とお正月の祭事、賑わった露店などの想い出がある地であったようです。